男という生き物は、少しでも女が思わせぶりな態度でも見せようものなら、勝手にその先の展開を期待してしまうものなんですよね。ただ単に食事をしようと言われただけなのに、これは間違いなく俺に気があるんだな。じゃあ食事の後はマンションに送っていって、今日中にやっちゃうか、などという想像を勝手に頭の中でふくらませてしまう事って結構あるんですよね。エッチができるかもしれない、という可能性がほんのわずかでもあれば、男はその先を期待して勝手にどんどん妄想が膨らんでいくものなんですよね。女の方にしてみれば、まさかそんな事態になっていようとは夢にも思わないわけです。自分はまったくそんな気がなかったのに、自分の体に対する男の期待がなぜそんなにどんどん飛躍していってしまうのか全く理解できないわけです。男と女のこうした見解のズレからトラブルが生まれることもあるわけですね。女にとっては、何度かしゃべったことのある人という程度の認識だった男が、君は俺のことを誘っていたじゃないか、と言ってきたり、女からすれば一度食事をしただけの間柄の男が、まるで恋人であるかのような振る舞いをし始めたりすることに当惑するわけですね。